2022/05/23同10
建築のことを学校で学び、やがて卒業するときに自分の進路にどのような働き口が
待っているのかを述べてきました。設計事務所なのかゼネコンマンなのか、はたまた
ハウスメーカーに勤務するのかを考えてきました。
また公務員になると言う人は少数ですが、一定の割合でいつの時代もいました。
多くはこれらの職場に就職するのですが、クラスに2~3人の人が建築本流とはちょっと
違う道に進むのでした。
私のクラスで言うとNTT、関西電力に一人ずつ就職したのでした。
そのほかには製鐵所や繊維会社、食品会社等からの求人があって就職する人がいます。
これ等の会社はもちろん事業として建築業を営んでいるわけではありませんね。
本業は他にある事は知っての通りです。
このような会社がなぜ建築の学生を採用することになるのか。
会社は事業に必要な建物や工場を造り、時にはメンテナンスをする必要があります。
そのために建築の技術者が会社には必要です。そのことで会社は安心して建物の建設と
維持管理をすることが出来ます。
会社の財産でありインフラでもある建物や土地を、社外の人間に任せることは出来ない
ですからね。仕事は会社のフロントとして設計事務所や建築会社と交渉し、営繕計画を立て
ることです。この様な会社は大きな売り上げがあり、社会的にも良く知られた企業ですね。
一般的に待遇も良く労働環境は申し分のないことが多く、働きやすい会社だと思います。
また働く社員は安定した働き方が出来て、大企業で働く誇りも感じるのです。
本人が選んだ道ですので、他人が何か言うこともありませんが、直接的に建築の仕事に
携わる職場ではありません。建築にどっぷりと浸かりながら、仕事を覚えていこうと
思っている人には違うのかもしれません。
建築を学び、やがて社会に飛び出す日が遅からずやってきます。今迄の話が何かの参考に
なれば幸いです。