2022/06/12冥利に尽きる
姶良市の見学会も最終日でした。
初めてお会いする方、以前から資料をお送りして今回やってきた方等、多くの
方に参加してもらいました。工事中は芳しくない天気や予期せぬことにも遭遇して、
すんなりと何事もなくとはいきませんでしたが、完成の暁を迎えてすべて吹き飛んだ
気分です。
まさしく建築屋冥利に尽きるとはこの時の心情を言っているのでした。
それもこれも建築を任せていただいたお客様無くしては有りえない事でした。
楽しい家はモデルハウスを持っていませんが、このようにお客様の住いで見学会
を開催出来ることで、会社のPRをしております。
誠にありがたい気持ちでいっぱいです。モデルを持つことは一つの選択ではあり
ますが、会社の間接経費は少ない方がいいと思っていまして、当分このような
スタイルで行きたいと思っています。
また何十年も家造りをさせていただいておりますが、同じ家は二つとないことも
不思議なことです。毎回真剣勝負の気持ちで家造りをしておりますが、我が子のように
して造り上げてきた家も、もうすぐ手放す時がやってきました。
今後はお客様が家に住まうことで、更に深みのある家に経年変化していきます。
自然素材の家を十分に堪能していただければありがたいことです。
さて今回の見学会ではエピソードがあり紹介したいと思います。
親御さんと一緒に予約を済ませてやってきたのは、工業高校の建築科に通う女子学生
さんです。シロアリの予防や専門的なことをうちのスタッフに聞いてきたようです。
若い学生さんが見学会にやってくるのは珍しいことで、熱心な様子にこちらも嬉しく
なり、学校の様子や学んだ後の進路の事を話しさせてもらったのでした。
ちょっと学生さんには迷惑だったのかもしれませんね。若い人を見るとお節介をして
しまうのが私の悪い癖です。
言いたかったのは建築は楽しくてやりがいのある仕事だから、いい選択をしたなという
ことです。ただし家造りは同じものがこの世の中に存在しない位多様で、条件も夫々
違ってきます。それで相応の苦労や困難はついて回ることもお伝えしたのでした。