2022/06/28活きている
鹿児島に帰郷するとき、いつも思っていたのが鹿児島は活きているのか、
という事でしたね。空港に着きバスで鹿児島市内を通り抜けて、川辺峠を上り始める
頃から街灯は無くなり、寂しい気持ちになるのでした。
真っ暗な道路をヘッドライトの明かりだけが強く照らして、ときたま小動物と出くわす
といよいよ田舎に帰ってきたんだとつくづく感じましたね。
そしてこの郷里は何をよすがに生きているのか、どこで働き何をして暮らしているのか
はよく分からないのでした。
たった6,7年郷里を空けただけのことでしたが、そのような思いが強くありました。
ただ人の少なくなっていく鹿児島、というローカル色だけを感じていたのでした。
都会の喧騒の中では、静かに落ち着いた日常生活を覚えることはありません。
街中だけでなく、通勤路や買い物、レジャーでも人と車、電車の往来、看板とネオン
を見ないことはありませんね。
そのような日常に慣れ親しんでいたからでしょうか、郷里がうら寂しく活気のない
ものに感じられて仕方がなかったのでした。
ところがそのような思いは、夜の帳が下りた時だけあって、どっこい地域は元気に
活きているのでした。そのことに気付くのにそう時間はかかりませんでしたね。
地域のコミュニティはしっかりと機能して、人々は生活の糧を得るために工場や農業、
建設業、サービス産業、自動車産業、公務員にとあらゆる業界でうごめいていたのです。
予想以上に地域に活力があることが分かり、それは私の思い込みに過ぎなかった
のでした。
そして郷里に帰るにしても、やっぱり働くのは鹿児島市にしようと決めてはいたのでした。