楽しい家のスタッフが日々豊かで楽しい家をつくるためののコラムを更新中!

YouTube

インスタグラム

地図

ブログ

blog
ブログ

カレンダー

2024年5月
« 4月    
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

スタッフブログ

2022/07/22
伝わらない暑さ
投稿者:代表君野

屋根葺きの素材として茅が葺かれていたのは、当時瓦屋根は高級品であり庶民の

 

家まで普及しなかったことがあります。

 

山里にいくらでもある茅を刈り取り、集落の共同体の中で人々が茅葺き作業をする

 

ことは、日常のことでした。多くは農家ですので、別な面からも家は有効に活用

 

されていたのでした。

 

土間を広く取り、雨天時の農作業が出来るようにしてあったのでした。

 

また茅葺き屋根は勾配を急に取る必要があり、その結果高い屋根裏空間が生まれる

 

のでした。そこに蚕を飼ったり、また米や稲わらを収納する空間にしてあった

 

のでした。

 

残念ながら私が生まれる以前のことで、記憶はなく話として父母から聞いていた

 

のでした。厚く葺かれた茅葺き屋根の特徴の一つが、断熱性能が非常に高いと

 

いう事です。夏の時期昼食を食べると、午後三時位までは作業を休む習慣があり

 

ました。日中照り付ける太陽の日差しは強烈ですが、横になって体を休めていても、

 

さほど暑さを感じないのです。

 

分厚い茅の断面が空気の層となって幾重にも重なり、強烈な暑さを防ぐ役目を果た

 

していたのです。そのように全く快適な屋根素材であったのですが、都市化が進むと

 

防火上の問題もあり、今では文化財になった建築くらいしか葺くことは出来なくなり

 

ました。

 

白川郷の世界遺産建築の民家を訪ねた方もいるかと思います。

 

夏の季節に訪れて敷居をまたぐと、スーッとした涼しい空気が漂っていることを実感

 

するのです。茅葺き屋根に注ぐ太陽熱は、少しも部屋に伝わってこないのです。

 

他には自然素材そのものですので、保湿性や防音性にも優れた効果があるのでした。

 

古い茅葺の家は珍しく貴重な建築ですが、外壁は板張りのことが多いです。

 

それが通気の良い家ともなっているのですが、外壁を土壁等にすればもっと快適性が

 

上がるはずです。それは簡単なことではないですが。

▲ページの先頭へ

資料請求・お問い合わせ

ページの先頭へ

Copyright© 2017 株式会社 楽しい家. All Rights Reserved. Created by Co., Ltd ABABAI.