2022/07/28それは必須か
社会人として働き始めると、色々なことが初めての経験で戸惑うことが多くあります。
それはどのようなベテランの社員でも、社会人一歩目の日々は拙く頼りないものです。
偉くなった所長さんや上司が雲の上のような存在であったとしても、新人時代は使い走
りや命令が無ければ、何一つ主体的に動く事の出来ないか弱い人間だったのです。
今流行りの作家中山裕次郎さんは鹿児島に縁のある人で、読んでみると研修医の姿が
克明に、そしてひよこのように立ち振る舞う毎日が描かれています。
またちょっと古いですが、世のサラリーマンの圧倒的な支持を得た漫画「島耕作」も
始めは「ヤング島耕作」でした。
そこでの島耕作は初々しくピュアな人間として描かれて、まさか後に社長、会長と出世
するとは思ってもいないことです。
さて小説と漫画ですが、どちらの作品にも新入りの主人公は、デティールまで表現
されて、ありありと情景が見えるようです。
そこには新人時代の間違いや失敗事が沢山描かれているのです。
轍を踏ことの多い新人時代は、一人前の実務を任すには荷が重いです。
職務上、一緒にいる上司の方は気が気ではないと思います。私は若い頃、この仕事は
任せてくれたらいいのにと思うことはよくありましたね。
また「失敗してもいいからやってみろ」と言ってくれるありがたい上司がいました。
もっと別な言い方をすると「失敗しないと覚えないだろ」と言うのです。
しかしそうでもないことが後日分かるようになってくることがあります。
上の方はそうは言ったものの、何気に様子をみてくれているという事です。
口では直接言わないこともありますが、私がいない時に確認の電話をしてくれている
のです。そのお陰で小さな失敗で済んだり、大事になる前に対策が打ってあるのでした。
会社としてまた上司として、当然のセーフティネットではあります。
上の人は経験豊富な人達です、どこが間違いやすいのかは良く知っているのでした。