2022/08/07恒例なこと
今年もまたお盆がやってくる。
田舎の墓参りをして、空き家となった実家に寄ると、年々荒ぶる家の姿を現実として
目の当たりにすることになる。油断してしまい屋根からは雨漏りがするようになって
しまいました。さらに悪いことに窓を開けないことから、湿気がこもりカビも発生して
いる様子です。建築屋として誠に情けないことです。
築数十年経つ家は、それなりに涼しくて快適だったが、誰も住まなくなって久しい時が
流れるうちにとうとう再起不能な状態に成ってしまいました。
やはり家は人が住まないと急速に傷むことを実感しています。
それでも空き家となった家にたまには帰り窓を開けていたが、もうここには住まないと
思うようになってからは足が遠のき、それを悟ったかのようにして家は自壊していく
のでした。
同じように南薩が実家で、私より遠い所にあるのに毎週、週末には帰り畑を耕し近所との
付き合いもしっかりとする人がいます。昼間汗をたっぷりかいて、夜は近所の人達を家に
招き、一品持ち寄りの酒宴が楽しみだと言います。
手入れされた新鮮な野菜や果物を頂くのですが、路地物の美味しさは格別なものです。
羨ましい生活を送っていますねと言うと、仕事は他人様が持ってきてくれるのでこちらから
営業はしませんし、週末は休めるからですよと言います。
お互い自営していますが、「人が休みの時に働き、営業もしなければならないあなた
の立場では無理もないですよ」と逆に慰められてしまう始末です。
そんなこんなで今年もお盆休みがやってきます。親戚にも会い一服する休暇を過ごしたらまた
帰ってきて、仕事三昧の日々が待っています。