2022/08/20狭い魅力
土地が無ければ家は建ちませんし、同じようにお金が無くても家は建ちませんね。
ここ二年で大きく資材が値上がりして、マイホームを建てる方には大きな負担を強いる
結果になっています。
それで建築アナリスト達は、今からの時代は中古住宅の時代がやってくると予想をして
いろいろ対策をしておいた方がいいと言っています。
プロの方がそのように予想するより先に、実務をやっている私達工務店は、同じような
意識を多かれ少なかれ持っています。
新築の数分の一から三分の二の予算で持ち家が手に入るとなれば、費用面では大助かりで
すからね。ただ中古住宅の持つ負の側面、現実的な傾向はしっかりと認識しておく必要が
あります。買う前にぜひ誰か信頼できると思われる人に相談するようにした方がいいです。
中古住宅市場には沢山の古家が出回っていますが、多くの家が解体されて更地として売りに
出される現実があります。
やはり多くの皆さんが、生涯一度の家造りは新築にしたいと思っているのです。
ここに来ても建築資材の高騰はなかなか収まる気配がありません。
今は動く時ではないと様子見を決め込む方もいるかもしれませんね。
その一方で家の規模が少々小さくなっても家を建てたいと考えることはあります。
その際家造りの常識的な考え方や今までのセオリーをちょっと取り払う必要はあります。
例えば土地が小さめの物件を見つけたとします。すると床面積は比例して小さくなるのは
当然のことになります。
建ぺい率、容積率と言う都市計画上の決まりがどの土地にもありますから、この規則を
超えて建築は出来ません。ただ少し頭を柔らかくして考えると、思わぬ光が見えることが
あるのです。狭小地と言われていやな呼ばれ方をされる土地ですが、一転して宝の土地に
転じることがあります。
万人受けの土地ではありませんが、価値を見い出す事の出来る人には格別のものになります。
どうすれば宝のような土地になるのか、皆さんと一緒に考えたいと思います。