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スタッフブログ

2022/08/21
狭い魅力2
投稿者:代表君野

「小振りな敷地に家族の住める家を造る」このような命題をもらうと設計者は俄然何とかして

 

やろうという気持ちになるものです。

 

それには今までのような考え方を切り替える必要があります。セオリーや常識を一旦忘れて

 

しまう必要もあります。それからここが大事なのですが、フル装備の住まいは物理的に

 

容量的に叶わないということです。

 

この前提に立てば可能性はうーんと広がるのです。

 

ただし出来る家が何の喜びも感じないような貧弱なものであれば、無理をして造るまでも

 

ないことです。

 

ではどうするのか。それはメリハリをつけて優先順位を決めるということですね。

 

自分がどうしても譲れない所や要望が皆さんあるかと思います。そこには最大の力を

 

注ぎプランを考えるのです。ではその他はどうするの? その他のところは大目に見

 

て上げるやるということです。

 

そうはいっても先ほどのように貧弱な家を建てても、あまり家造りの意味は

 

ありませんね。そこで幾つか考えられる問題点をあぶりだしてみます。

 

プランを考えると分かるのですが、家族の居室を確保するともう後にはいくらも余裕が

 

無いということです。

 

その結果犠牲になるのは決まって収納スペースということになります。

 

収納の足りない、あるいは無い状態の家に住むことは若い頃よく経験すること

 

でもあります。

 

その挙句どうでしたか。部屋が散らかり物があふれていたのではないでしょうか。

 

圧倒的に物を仕舞うスペースが足りないからなのです。

 

この様な家では何の楽しみもなく、ストレスだけが溜まることは容易に想像できます。

 

もっとも収納が足りていてもとんじゃくしない方がいますが、これは家族の問題に

 

なります。

 

実はこの収納を確保する有難い方法があります。それは・・・中二階であり、屋根裏部屋と

 

呼ばれるものです。

 

何とか合法的にしかも有効な手法としてやってみると、実用性の高いことを感じる

 

のです。ただ構造的な配慮がいりますので、専門の方に検討をお願いすることを

 

お勧めします。次回も小さな家特有の問題点をいくつか考えてみたいと思います。

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