2022/08/23生活スタイル
楽しい家の家造りも時代と共に変わってきたことがあります。
今の家造りではバルコニーを必要としないという方が多くいます。当然のように
バルコニーのスペースを確保してプランを提案するのが普通の姿でした。
しかしいつの頃からでしょうか、バルコニーは要りませんという方がいるように
なったのでした。はっきりとした理由は分からないのですが、一番は生活スタイル
の変化があってのことだと考えています。
いまや夫婦で共に働き、子育ても一緒にしながら家庭生活を営むことが大多数に
なってきました。そうするとわざわざ外空間にあるバルコニーに出て、洗濯物を
干す行為は逆に不便な思いをすることになります。
そして仕事から帰ってきていつ洗濯をするのでしょうか。
早朝か夕方以降という事になりませんか。朝は学校や会社への出勤で忙しく、時間の
余裕がありませんね。夕方以降はどうでしょう、買い物を済ませ夕食の支度をしな
ければなりませんし、洗濯をして暗くなったバルコニーに出るでしょうか。
あまり考えられないと思うのです。
そうするといきおい室内の空間を見つけて、そこに干すという事が起きてしまいます。
自分の都合のいい時に洗濯して干す、というマイペースの家事のやり方が今の生活
スタイルに合うわけです。
ですから必ずしもバルコニーが必要というわけではないのです。
もう一つは若い人たちの家造りがスマートな家を好み、スタイリッシュな外観へと
シフトしていることです。この外観の特徴は大阪弁で言うところの「シュッとしている」
ということです。
余計な出っ張りとデコボコな外観は極力なくして、ボックスのような感じのする家が
好まれる傾向があります。そもそも論になりますが、一体バルコニーは何のために有る
のかという事をしっかりと考えてみることが必要かもしれませんね。
そうすることで、ひょっとしたら昔からそうだったという理由だけで付けていたものが、
よくよく考えてみると要らないという事になるかもしれません。
いつの時代でも変革は、いち早く始まる若い人達の小さな行動から始まることは知られ
ています。最近知った言葉があります。「バタフライエフェクト」とか言う言葉ですが
住いの変化にも言えそうです。
次回は家庭では実際どのように洗濯や布団干しがされているのか、一緒に見ることに
しましょうか。