2022/09/16流れが変わる
皆さん頭を抱えているのは家を造る建築業者だけではありません。
もっとも負担になるのが、これから家を造ろうとする若い人達になります。
多くの人がローンを組んで家を造るのですが、ここに来ての資材や運搬費の高騰は
じわじわと効いてきました。
皆さんが余裕をもって家を造れる人達ばかりであれば心配はいりませんが、
むしろやり繰りして何とか毎月の返済金を捻出することで、計画が立ったという人が
多いのかもしれません。
ここ1年位で家造りは数百万円も値上がりする異常な状況になってしまいました。
するとどうでしょうか、ローン審査は家造りの前提で重要なステップですが、毎月の返済
が増える事で支払いに無理が生じたり、そもそも支払い割合(年収に対する返済率)が
オーバーすることも考えられます。
そうすると家造りを断念する方も増えて、皆さんにとっては夢の無い社会が来ようと
しているように見えます。私達は経験値として幾度となくオイルショックや為替ショックを
経てきましたが、その度に乗り越えてきました。
しかし置かれた環境は当時と一緒ではありませんね。
昔のように人口が毎年増えて、収入は一次曲線を描き右肩に上がる社会ではありません。
どちらかと言うとあらゆるものがシュリンクする時代に入ったと言っていいと思います。
この様に急速な経済環境の変化は、家造りの動向にも影響を及ぼし始めています。
縮む物があると反比例するように伸びてくるものがあります。
それが中古住宅市場と言われています。
事実、新築住宅業から中古住宅市場に活路を見出す人もいるようです。資材が上がるのは
今の状況では仕方のない面がありますが、それ以上に収入が増えれば問題ないことです。