2022/09/26物だけでは
住宅建築はバラエティーに富んで一括りににできない所があります。
例えば木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造、2×4と幾つも造り方があって夫々が
自分たちの特徴や優位性を分かってもらおうと一生懸命です。
更に住宅業界を支える住宅設備や内装業等の産業も多岐にわたり、裾野が非常に広
がっています。
住宅会社は他社にない所や差別化された造り方を、お客様に最も知ってもらい
たいと考えています。ですのでつい力が入り一生懸命に説明をすることになります。
住まい造りは冒頭にも言いましたが、バラエティに富んでいる業界です。
そのせいでうまく棲み分けがされているとも言えます。構造、性能、デザイン、○○風と
言われる外観、ローコストかハイクオリティか、メーカーor地場工務店、さらには
健康仕様か、建売か注文か、戸建てか集合住宅か等きりがない程仕分けが出来ます。
家を造る切り口が沢山あって、それだけ選択の幅が広いことは良いことではあります。
最近では国の誘導政策もありZEH住宅か一般かと言うこともよく言われます。
その時私達造り手がエンドユーザーに説明するときに、どのような話し方をしている
でしょうか。家の性能が良いことを分かってもらうために、数値をあげて良さを話して
いませんか。食洗器では水量が省ける、容量が大きいので洗う回数が減る。
大きなテラスサッシュは明るく、開放感があって広さが感じられます。このような説明の
仕方は間違ってはいませんが、何かもう一つプラスして欲しいです。
今のエンドユーザーは情報が行き渡り、知識は相当深いものがあります。
専門家の上を行くこともしばしばで、私達もうかうかとして仕事はできません。
その目の肥えたお客様に伝えることは他にもあります。家を造る人にプレゼンすべきは
「物ではなく、そのことで私の生活がどう変わるのか」という事を語るべきですね。
どのような新しい暮らし方が待っているのか、期待できることは何かをです。
商品のスペックや働きは大事ですが、その先を伝えることが出来ればもっとユーザーは
満足できると思うのです。