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2022/10/15
ぎりぎり合格
投稿者:代表君野

建築は工学系の学問ですが一方で美術的要素があり、建築美術というれっきとした

 

科目を履修します。その昔南日本美術展覧会には建築美術の部門があり、学生

 

から社会人まで腕に覚えのあるものは競って応募したものです。

 

学生は工学的な要素を中心に学ぶのですが、多様な建築と街並みの形成、美観

 

を見るにつけ確かに大きな芸術だなと思うのです。

 

学生は建築を学びながら、自分の適性に合った進路を選び社会人として働き

 

始めます。いよいよ建築マンとしてデビューするときがやってきたのです。

 

ある人は建築設計事務所で何年か修業して実力を付けて、独立する道を選ぶ

 

人がいます。

 

その際自分のカラーを出さなければ、覚えてくれてファンになる人はいません。

 

精いっぱいの個性と少し尖がった建築作品を武器にして、何とか世に出たいという

 

願望と野心を隠さずに頑張る姿を見るのです。

 

勿論建築士の免許は2級以上を皆さん持っています。そして熱意とアイデアでは

 

誰にも負けないという自負のもと「建築家」として今度はデビューする日がやって

 

くるのです。もっともこの建築家という職種は、何かの資格制度や法律的な定義が

 

あるわけではありません。

 

建築士の資格がなくても自分が名乗ればそれで立派な建築家となるのですから、

 

やはり建築は芸術なんだなと思うのです。さて問題はそこではありません。

 

建築士の資格を持った建築家の人たちの設計作品は、独創的で趣向を凝らし斬新な

 

アイデアにあふれています。

 

同じ建築業界でも現場で造ることを専業とする私達が見ると、セオリーを外し

 

デザインを優先しているようにも見えますが、美術的な感覚は素晴らしいものが

 

あります。まさに建築家の面目躍如といえます。

 

そこがよくてクライアントさんは依頼するのですが、現場とデザインの相克が

 

時にあって、火花が散るような議論が起きることもあります。

 

それでは次回はそのことについてお話しできればと思います。

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