2022/11/22本当のこと
火災事故現場では沢山の人が巻き込まれて悲惨な状況になる。
思い起こせば史上最大の火災事故と言われる大阪千日デパートビル火災は、
118人が犠牲になったビル火災でした。
昭和47年のことですから丁度50年前のことになります。
はっきりと記憶にあるのは、衝撃的な映像がTVより放映されたからです。
窓枠にぶら下がり、次々と飛び降りる人たちの阿鼻叫喚の様子は見るに堪え
ないものでした。
高度成長時代でオイルショックの1年前のことです。
そしてあくる年、またしても大きなビル火災が起こったのです。今度はお隣
熊本県の繁華街で起きた大洋デパート火災。犠牲者104人という前年の千日
ビル火災に匹敵する火災事故でした。
何れも消防の規定が守られていないために火災が起きたものです。
防火戸が閉まらない、設備の更新がなされていないために、作動しなかった等です。
最近では大阪北区の病院の放火事件で医師、患者に大きな犠牲が出たことは知って
の通りです。
そして火災事故に共通するのが、一酸化炭素中毒症により死亡するということです。
火災だと焼死が思い起こされますが、これはちょっと違います。
圧倒的な死亡原因は一酸化炭素中毒死が占めると言われます。ですので亡くなった方
の体は綺麗な体をしているといいます。なぜそうなるのか。
建築材料である新建材は、燃焼すると有毒な一酸化炭素ガスが発生します。
このガスは厄介な性質を持っていて、人間が吸うとたちまち意識をなくして、動け
なくなるのでした。
それで逃げようとしても体がいう事を効かなくなるのです。夜中寝入っている時に
火災に襲われることが、どれほど怖いことか。ガスは静かに忍び寄り人間の意識を
麻痺させ、自分が知らない間に犠牲になるのです。
全ての新建材をなくすことはできませんが、少しでも一酸化炭素ガスを出さないものを
使用する等のことは出来ますね。