2022/12/09違わぬ大きさ
所用で北海道に行ったのですが、北の大地は真っ直ぐに広い道路が駆け抜けて
いました。信号は滅多になく、ハンドルはただ握っているだけの走りやすい道路
が続きます。
ガイドブックに載っている姿そのままに、走る車のスピードが上昇していきます。
自然の地形に逆らわずに作った道路は、ゆっくりした上下のうねりを走り抜けると、
今度は原野然とした白樺の林を横眼に車は進んでいきます。
原風景を思わせる大地の中を、ゆったりと蛇行する川は手付かずのままに、人工的
な堤もコンクリートの構築物もなく、ただ自然の流れがあるだけです。
札幌から旭川へは約150キロくらいの道程です。旅行者はよく言うそうです。
「初日は札幌から旭川に着いて、まず有名な旭山動物園を見学して、その後に
三浦綾子の記念館に寄ることにしよう」と。
しかし現地の人は「北海道の地図を良くご覧になりましたか」とややたしなめる
ような口調で、大陸のようなこの土地のことを説明するのだとか。
なにせ九州の2倍くらいある広大な土地柄です。そこに一つの県庁しかないことが
錯覚を呼んでいるのかもしれませんね。
早朝家を出発したものが、ホテルに着くともう3時半。
早くも太陽は低い所に傾いています。日本列島の長さと緯度の違いがはっきりと自覚
されて、鹿児島とは風景も太陽の光も随分と違うことを実感するのです。
さてやはり建築人です、街並みや家の造りに注意が行くのでした。
まず樋が無い、屋根に上がる梯子が設置してある、そして雪の対策で屋根は緩勾配に
してある等は鹿児島の家造りと違うところでした。
急勾配であるべきではと思ったのですが、雪がなだれ落ちて危険だからという事で
納得です。
殆んど観光は出来ませんでしたが、この時期ですから仕方のないことでした。
今度温かくなった季節にお邪魔して、有名な旭山動物園、三浦綾子記念館に行きたいです。