2023/01/17一つの方法
住い造りの環境が変わる中で、最も大きいのは工事費の高騰でしょうか。
ここ2~3年の変化は驚くべきことになっています。
生活費を工面して何とかローンを通したものの、切り詰めた生活が待っている
のではマイホームを持つ喜びも吹き飛んでしまうのかもしれませんね。
むしろ生活が苦境に陥るのであれば本末転倒で、堂々と他の選択をすべきと思い
ますが事はそう簡単ではありませんね。
それくらい今の現状は厳しくて切実なものがあります。
それでも憧れのマイホームは、家族の長年の夢であり、家族の拠り所としてなお
皆さんが希求して止まない希望です。
そこで一つの解決策と言ってはなんですが、視点を変えて、発想を変えて、常識も
捨ててみると違った解決策が見つかることがあります。
人と同じように同じような家を造ることを止めてみるのです。なかなか今までの
常識が邪魔をして切り替えるのに苦労するかもしれません。
しかし人のことはこの際おいて考えてみることにしましょうか。
一つは土地の買い方を工夫するという事です。これだけ建築費が高騰すると給料の
アップ分だけでは何とも出来ないからです。そのキーワードが狭小地をみつけると
いう事です。
いま昔の団地、例えば武岡団地や明和団地等で広い敷地を2分割して家を建てる
ことがありますが、それよりまだ小さくまとまった土地のことです。
そうすることで建築費の上昇分を何とかカバーして、コストを抑えようとするもの
です。ローンの負担が日常生活に影響を及ぼさない、という事をまず第一に考えて
いる方には一つの家造りのやり方です。
ですが不満足で喜びの感じられないようなものでは、マイホームの喜びはありま
せんので建築士の力量はとても大事なことは言うまでもありませんね。
幾つかそのような造りかたを見させていただきましたが、不足感の無い家で発想の
豊かさを感じたのでした。