2020/11/22どこかに出掛けなくてもいい
毎週休日は決まって子供さんを連れてドライブに行ったり、遊びに出かけていませんか。
霧島や南薩場合によっては大隅半島、県外にまで足を延ばし夜遅くに帰宅ということも
私はよくありました。
借家で一日過ごすには窮屈だったり、暑い寒いの影響を家がダイレクトに受けて、
自宅でゆっくりとした時間を過ごすには環境が悪いこともありました。
しかし家を造った皆さんは、「家に一日中にいますよ」とか
「出かけることが少なくなりました」、と言ってくる方は多いです。
どうしてそうなのかははっきりしませんが、家にいた方が快適で心が満たされる
ということになります。
外に出かけるのは一週間働いて、疲れた心と体に安らぎを回復するためとも言えます。
毎日と違う環境、霧島の散策だったり緑豊かな自然の中に身を置きたいと
本能的に体が求めているのかもしれませんね。
造った家の環境が自然にとても近いということや、目には見えませんが呼吸をしている空気
から穏やかで安らぐ気持ちを感じ取ることが出来るからでしょうか。
私はよく他社の家を見学したり工事中の現場を見させてもらっています。
断ったうえでのことですから、何か悪いことをしているということにはらないと思うんです。
きれいなクロスが貼られ、キラキラと光るアイテムが施され、今はやりのインテリアに
仕上げられています。それは若い人の心をグッとつかんで離さないものを持っています。
家造りをしている私がそう感じる部分もありますので参考にするところはあります。
ですがクロスの白さに目がまぶしく、やがて呼吸の乱れを感じ始めてくるのです。
化学臭も感じますので、とても居心地の良い家だと感じ取ることができません。
この感覚こそが家造りをやっている私たちの原点でありスタートとなったのです。
人間の住処が自然とともにあった時代はつい最近までありました。
ですがいつのまにか工業化学製品だらけの家になってしまったのです。
工業化された家造りを否定するものではありませんが、人の体は自然とともにありました。
人間の体に良いもの、人間が住みながら癒されいつの間にか健康な体を作る、
そのような家造りをこれからも変わらず進めていきたいと思います。