2020/12/10小さな家
住まいの面積を小さく造る人が多くなってきました。
国の統計でも段々戸建の面積は減少しています。
家を造る皆さんが小さくても快適な住まいは出来ると、分かってきたことが
あるかもしれませんね。
有名な建築家の伊礼智さんが「小さな家」を提唱して本を出したことも
影響がありそうです。
小さくてもいいけど借家と変わらないのでは、造る喜びがあるかしら？
とお考えの方もいることでしょう。
そこで小さくても快適に過ごせるコツを考えてみたいと思います。
３６坪位が昔平均だったと思いますが、４坪くらい小さくして造るとします。
どこをどうやっつけたらいいでしょうか。
一人ずつの部屋も必要だと考えると、あっという間に大きくなってしまいますね。
そこでメリハリをつけて優先順序を決めて考えることにします。
寝室は理想は８帖だけど、6帖でいいとする。
寝るだけの部屋だから広くなくていいと合理的に考えることにします。
子供部屋も机やカウンター、収納を作り付けとすると４帖半もあれば十分。
手に届く範囲にいろんな物があって便利。
昔４畳半の居間に炬燵があって、周りには棚やTVに囲まれてと狭いけど
ぴったりとしているあの感覚ですね。
それから廊下は今無くなりつつありますが、リビング空間をコアとして、そこからの
つながりで部屋を配置する。
まだあります、階段は機能としては大事ですが一坪で済むようにしたいですね。
上下で（１,２階とも）床面積に入りますので気を付けたいところです。
外観的に階高を低く抑えることは、建物が美しく見えるコツですので必要以上に
高くしない。結果として階段も少なくなることになります。
それと小さくても広く見える工夫をするといいですね。例えば壁の上部を開けるとか
押入れの下収納をやめて床板を伸ばすことも効果があります。
小さな家でも手を付けてはいけないのが収納空間です。むしろ「居室より広く」位の気持ちで
いいくらいです。またニッチになるところが住まいには必ず出てきますので、
ここの空間はおいしくいただくようにして日用品がしまえるといいですね。
