2020/12/04似たような言葉2
建築に携わる人にとって資格を持つことは、社会的に認知されることになります。
ですが資格を持っているというだけで十分かというとそうでもありませんね。
資格は持っていても実務が伴わなかったり、ペーパードライバー状態にある人も
います。資格を生かして働きながらスキルを磨き、社会に貢献出来てこそ
持っている意味があるといえます。
業界には建築士、建築家、設計士と言われる人達がいることはご存知でしょうか。
その違いが何か知っている方は少ないですね。名前が違うので、やっている仕事内容も
違うのだろうなという位の感覚でしょうか。
まず建築士とは国家試験をクリアして業務を行っている人で、1級、2級、木造建築士に
分かれます。1級建築士は国土交通大臣が、2級、木造建築士は県知事が免許を発行して
います。それなりに勉強をして資格を取っていますので合格した時はうれしかったですね。
また建物の規模や用途によって設計出来る範囲が決められています。
一方で建築家とは誰のことでしょうか。実は自分がそのような人間だと考えていれば
自由に名乗っていいことになります。それは資格制度上にある名前ではありません。
作家、陶芸家、武道家などいろいろ家の付く呼び名がありますが、何か響きとして
その道の一流の達人や師匠を想起させます。建築家はどのような仕事をしているかというと、
自分のオリジナルなスタイルを発揮してクライアントから支持され生きている人達
と言えます。一言で言いますと、デザインを売りにして意匠設計をする人達です。
建築は構造や法律など沢山の決まり事がある中で出来上がります。
それで建築の専門的な知識や実務能力を持つことは必須なことになります。
多くが建築士の資格を取って建築家として活躍しているのもうなづけます。
さて設計士と世間では呼ばれる人がいます。この呼び名が言い得ているようで分かりやすい
のですが、職制上そのような呼び名はありません。