2020/12/18冬のコンクリート
真冬の寒さになってきました。
10度を切ると一段と寒さが募り体中の筋肉が委縮しそうです。
防寒具をしっかりと着て外や現場には出掛けたいです。
さて家を丈夫に造るには、まず基礎部分が頑丈で長持ちしなければなりませんね。
べた基礎の上に土台や柱を組み上げるわけですが、基礎部分は鉄筋コンクリート構造
と言います。現場に生コン車がやって来て型枠の中に打ち込むことで出来上がります。
その生コンクリートの打設は、冬の時期は特に気を付けて作業をしなければなりません。
その注意点は温度管理をしっかりとしなければならないということです。
生コンはセメントと砂利、砂そして水を混ぜることで硬化が始まります。
おおよそ工場を出てから2時間以内に打設を終わることが大事です。
それ以上の時間を過ぎると硬化が始まり、品質の怪しいものが出来ることになります。
気温が高いと早く硬化し始めますので、これはこれで気を付けるところです。
冬のコンクリート打設でよくやる(?)間違いは零下2度を下る中で打ち込む作業です。
コンクリートは硬化し始めるとそれに伴い熱を発します。
ですので全部に気を張って見ていかなければならないということではないです。
空気の直接触れる面や鉄骨デッキプレートがスラブ(床コンクリートのこと)の型枠に
なっている場合は要注意です。
夜になり気温が下がるにつれて、コンクリートの水分が凍り始めるからです。
-2度を下回る時はコンクリートは打設できないことになっています。
それで今夜は気温が零下に下がるという時は、コンクリートの表面にシートを掛けて
凍るのを防ぐ必要があります。
また広い範囲でコンクリートが外気面にさらされるときは、バーナーで夜中中灯油を焚いて
養生をすることもあります。北海道支店の人達は、半年くらいはこのような事情で建設の
仕事はできません。いいなあゆっくり出来てと思ったりもしますが、その分半年で一年分を
稼がなくてはなりませんので忙しい思いをすることになります。