2020/12/24崖と土地
お客様の土地探しや賃貸物件で、崖の検討をしなければならないことが多く
なってきました。
昭和40年代に造成されて既に家が建っていますが、その土地を親から譲り
受けて再建築しようとしても、すんなりと許可が出ないことが多々あります。
先日は西郷団地で崖をからって(鹿児島弁)いる土地を見てきました。
見るからに高い崖ですが、治山、治水の崖対策がなされており問題はないと
思いました。
念のため市役所の建築課の崖担当者に会いにゆき確認をすると、崖工事が
なされていても「そのやり方では崖対策としては十分ではありません」と
返事されたのでした。
昔問題のなかった崖でも今は格段に厳しくなり、おまけにレッドゾーン
(土砂災害特別警戒区域)といわれる区域指定も間もなく施行されようとしています。
まぁ最近の雨による被害はあちこちで頻発しており、新しい基準ができるのは
仕方のないことかもしれませんが。
結局息子さんが家を建てるには、30度ラインと言われる崖の範囲外にあることを
確認しなければなりません。もしこれに収まりきらなければ、深い基礎を
コンクリートで構築するか、杭を打つ等の対策をしない限り家は建たない
ことになります。崖のある土地は多くのステップを踏んで許可が出ますので、
詳しい方に相談が必要ですね。