2020/12/29軒は不要か
最近スタイリッシュな家が増えてきたと思いませんか。
プロポーションがシュッとしてモダンな家です。
家のスタイルは(主に外観)和風、新和風、地中海風、イギリス風や北欧風、
さらに輸入住宅風と多様な形があります。
私も明快な違いを知らないところですが、全体の雰囲気であるいは典型的な特徴を
一つ二つ入れ込んでそのような主張をしているようにも見えます。
それでは今はやりのスタイリッシュな家は、どのような特徴を持っているのでしょうか。
若い世代に支持されている造り方ですが、まず屋根が無いということです。
誤解をするような言い方になりましたが、ここで言っているのは屋根らしい屋根が
ないということです。
屋根をガルバリウムという腐食しにくい金属板で葺くと、一枚板で屋根を仕上げられます。
繋ぎがないので屋根の勾配(傾斜)を小さくしても雨漏れの心配はいりません。
そうすると自然とBOX状の家が出来ます。
またもう一つの特徴は軒天がないということです。
外壁から飛び出していている部分を軒と言います。
ここがないとかなりシンプルでスタイリッシュな印象を受ける家になります。
それで最近建築家の方が好んで提案する一つの手法になりました。
しかしこの家造りは、難易度の高い一面を合わせ持っているといえます。
軒がないということは、外壁からの影響を直接受けやすいということです。
分かりやすく言うと、雨天や台風時には雨の侵入を受けやすいことになります。
また外壁面を保護する役目の軒がないと雨が外壁面を伝い、早く汚れる原因にもなります。
厳しい気象条件にいつもさらされる外壁は特に気を付けた工事が要求されますね。