2021/03/09グループホームの運営
知り合いの住宅会社にGH(グループホーム)を経営している方がいます。
最近忙しくしていてあまり話をすることもなかったが、先日話が出来ました。
「健康になれる家を造ろう」との思いは共通しているので、たまに家造りの
話になると熱が入ることになります。
もともと大工さんで、木の見立てや木の癖を知って材木を使う事の出来る方です。
もっとも「そこまでの技量は今の大工さんに要らないよ」と言う方もいますが。
その方が経営しているGHは、いつも満員で入所者のことで苦労することは
ないようです。建築途中で仕様を変更し、杉や漆喰による自然素材での仕上げ材に
変えたことが大きかったと言います。
今時施設の入所者はどこも過当競争で、満員での運営が難しくなってきている
と言います。何か社長さんは閃くものがあったのでしょうね。
開設するまでにいろいろな所を見て回り、ベンチマークを定めて造ろうと
していたのですが、他社との差別化や違いが今一つだったのです。
それで建築途中ではありましたが、思い切って杉や漆喰の仕上げに
変更したのです。コストのことを考えると数百万円負担増でスタートから
して大変でしたが、その分安定して入所者に恵まれてよかったということです。
開所した頃見学に行きましたが、ホームに良くある消毒臭や排せつ臭が無く、
ここが高齢者施設かと皆さん思うようです。また木の香りもほんわかと漂い、
温かい木の感触と安らぎを感じる空間はお年寄りに好評のようです。
「何か困ったことはありますか」と聞くと「スタッフだけが足りないんだよ」
との事でした。人手不足はどこもそうですから、これは自分で何か手を
打たなければなりませんね。