2021/03/282号線が沈む
建築現場に従事すると色々なことに出くわすことがあります。
危険なこともごく稀にあり、そういった意味では緊張感の欠かせない
職場になります。幸い私は重大事故に合うこともなくこれまでやってこれましたが
全く運がよかったと言えます。
クレーンが倒れた、台風で足場が崩れた、橋脚が崩落して甚大な事故を起こしてしまった。
多いのは足場からの人の落下もあります。痛ましいことにならないようにと日々願う
ばかりです。さて国道1号線が終わり、2号線が始まる所は梅田のど真ん中の辺りです。
北新地の繁華街がすぐ南に位置し、北の大阪駅はすぐの所です。
ここで駅前第二ビルというJB(ジョイントベンチャー)4社の工事が行われていました。
地下4階もあると、とても深い所まで掘削して構築しますので、土留めにBW工法と
いうやり方で地下構造物を作っている最中でした。
夜中に突然2号線が陥没したという知らせが入ります。緊急に各社の社員が招集され測量、
交通整理、事故処理に追われたのでした。幸い死亡事故にはなりませんでしたが、
最高責任者は事故の責任を非常な形で取ったのです。
ここから教訓としていつも思うのは、現場でヒヤリ、ハッとすることは現場マンなら
大概が経験することです。このことが重なると、いつの日かやってしまうということです。
小さなサイン、兆候が必ず事前にあります。
これを見逃さずに気付き、対策をとる必要があります。
それは現場の大小に関わらず起きることですから、私たちも今一度引き締めなければですね。