2021/04/21アサーティブ
事務所のトイレにある本を見返してみると、改めて良い本だと思いました。
私の悪い?習慣ですが一通り読むともう理解したと思い込み、仕舞い込んでしまったり
Bookoff 行きになっていましたが、棚に飾ってあったのは価値のある本だと思って
いたからでしょうか。事務所が移転したころに購入したと思っていますから、10年
以上経っています。
その本のタイトルは「アサーティブ」というものです。社会は人間関係で出来上がる面
が多いですが、ときには感情的な波風が起きることがありますね。そのとき相手に対して
その感情をそのままぶつけると、相手との関係がうまくいかなくなり、自身も嫌な
思いをすることになります。後になってなんであのような言い方をしたんだろうかと
思うことがあります。もっと人間関係を上手にできないものか。自分の未熟さを感じる
人も多いのではと思っています。著者によるとアサーティブとは「言いたいが言えない人」
から「言えるが言わない人」に変わることだということです。これは端的に一言で言って
いますが、中身は濃くて人間関係を解決できる方法にあふれています。
そして相手を尊重しながら、自分の気持ちを主張できる人に変わるということです。
これが出来るようになると、日常でストレスが少なくなり、生産的な日々を送れる
との事です。知識だけではなく、実際的な訓練やロールプレイを通して言葉の適切な
使い方を学ぶことで自分のものになるようです。だれでも相手と良い関係でありたいと
願っていますからね。アサーティブは20世紀の終わりごろアメリカで始まり、
次第に市民権を得ていったようです。アメリカ人のコメントやインタビューを聞くと、
言葉の選び方や言い回しがとても上手く、いつも感心していました。
相手にまず敬意を払い、次に自分の考えていることや気持ちを伝えています。
豊かな言葉を使い、高いコミュニケーション術を持っているように感じます。
伝え方を変えることで相手にも受けいられ、自分の言いたいことが主張できる
事はありがたいことです。