2021/05/10いろんな道路
位置指定道路と言われる道があります。
不動産や建築、土木業の人で業務を日常行っていたら、知らなければならない
言葉ですね。私道になりますが、公道とは違った規則があり、土地を買うとき
には幾つかの注意が必要です。本来であれば道は公道であるべきですが、
そうならない事情があって私道になっているのです。
私道は行政が管理してはいませんので、トラブルの元になることがままあります。
一見して公道とは様子が違いますので気付くことが多いですね。
新しく造成工事が行われると、数個~数十個の宅地が誕生することになります。
元々は畑や田んぼであった所が多く、いつの間にかきれいに整備された
住宅団地に生まれ変わって驚きます。鹿児島市内では吉野東校区や清和校区で
そのような団地が多く造られました。
この団地の中に出来た道路が位置指定道路と呼ばれる私道です。
私たちがこのような敷地に家を建てても、特段の不自由はありません。
しかしこの道路には地番が有り所有権が発生しているということです。
ということは維持管理や修復作業は自分達で費用を出し合って、工事を
しなければならないということになります。
この点が最も公道と違うところです。ですから後々舗装が傷んできた時、
あるいは埋設配管の劣化、側溝蓋の不具合が生じたら、所有者が話し合いの
上で修繕をすることになります。古くからある団地で、道路の舗装に
あちこち穴が開き、デコボコな道路を通ることがありますが、間違いなく
私道で位置指定を受けているものですね。落ち着いて生活が出来て、住人と
仲良くなれるのはこの団地の良い所ですが、道路の維持管理の費用は捻出する
必要がありますね。