2021/06/26丈夫なはずが
起きないはずのビル倒壊がアメリカで起こってしまいました。
フロリダ州の集合住宅倒壊は、私たち建築に携わる人にとっては、考えられない事故です。
死者行方不明者は160人以上、12階建てのビルは深夜に突然崩れ落ちたようです。
原因は調査中とのことですが、言われているのは地盤が弱くて年に2ミリ位ずつ沈んで
いたとか。またコンクリートの中で鉄筋が腐食して、躯体が膨らんでしまったということも
言われています。早くその原因を解明して、このようなことが2度と起きないようにして
もらいたいですね。同じようなことは近隣諸国、中国や韓国ではよく見聞きしています。
何も起きていない静かな日常の中での災害は、避難も備えもままならない厳しいものになり
ました。アメリカでは西海岸で橋桁が落下したことは記憶にありますが、建築そのものが倒壊
するとは一体何が起きたんだといいたくなります。
アメリカ本土に行ったことはありませんが、ハワイに行くと建築屋は、町中のビル建築の柱の
様子に少々驚きます。職業柄ですが、柱の径が小さいことにすぐ気が付きます。日本のビルで
柱の大きさが90センチくらいだと、60センチ位の大きさしかありません。
思わず掌で測ってしまいますね。おそらく梁の大きさも、推して知るべしなんだと思います。
翻って日本のことが心配ですね。でも安心してください。戦後からの地震と新潟地震、
阪神大震災を経て、今では世界一の耐震基準を誇っています。日本人でよかったです。