2021/07/12年配の方が来場
見学会を開催していると、時に年配の方がいらっしゃることがあります。
入口であいさつして中に入ってもらうのですが、こちらが話しかけると最低限のことは
応えてはくれますが、あまり会話が弾むということはありませんね。
今からマイホームを造るようには見えませんので、近所の方で工事中興味を持った方だろう、
位に思っていましたね。しかしあちこち見て回り、たまに質問をするのです。
この時他のスタッフもいて、ちょうど手も空いてきていました。1階から2階へと進み、
一通りの案内をしたのです。短い時間で、行き届いた説明になったかは分かりませんでした。
そしてまたバイクに乗って帰って行かれたのです。
あくる日もまた見学会を開催していましたが、今商談中のM様がやってきて「昨日は父がお邪
魔したようですね」と娘さんが言います。昨日の方はM様のお父様だったのでした。
どのような家を造るのか、どのような人達が働いているのか、どのような社長なのか?
お父様にしたら土地を提供することもあり、心配で仕方がなかったのでしょう。
名前を言ってくれたら、挨拶のしようもあっただろうにと、思わないでもありませんで
したが。M様とはこの後打ち合わせも順調に進み、無事契約を頂き工事着工になった
のでした。
このことはいろいろと営業の基本と心得を示唆しており、折につけ皆に話すことでも
あります。想像ですが、お父様は普段の会社の様子を見たい、と思ってきたのだと
思います。ですので敢えて名前を言わずに見学にやってきたのです。
これは「人を恰好や年齢で自分勝手に判断してやるな」ということをです。
気の緩みや緊張感のない接客は、相手に失礼に思われすぐに見抜かれてしまいます。
いつも変わらぬ態度と誠実な対応が肝心ですね。