2021/08/20もっと良くする
住いは空気がやさしく、そして心からの安らぎを覚えることが出来たら
言うことありませんね。昨日真壁、大壁のことをお話ししました。
意匠的な違いだけでなく、それ以外の機能的な面や肌で感じる、五感で感じる
違いはあるのでしょうか?自然素材で造る家は、家族のみんなが健康に暮らせて
安心出来る住まいであることはよく知られています。
ただそれは本物の素材で造って初めて言えることになります。見た目は同じように
見えても、似て非なるものになっていないか、その目利きはどうしても必要ですね。
そのことはまた別の機会にお伝えすることがあるかと思います。
真壁の家、大壁の家どちらも楽しい家は造っていますが、感覚的な違いを感じる
のです。その事を一緒に考えてみましょうか。床板の素材はどちらも一緒ですので差は
ありませんね。あるとしたら壁と天井の仕上げ方が違うことで、なにがしかの違いが
起きていることになります。そのことは住み始めると、皆さんが実感として認識
しますので、是非自分の家を造ってみてください。そう言われても造る前に
迷ったり悩んでいるところですので、簡単に出来る話ではありませんが。
端的にインテリアの視点は無しにして言いますと、「両者は空気質が違うんですよ」と
いうことです。大壁の家は木材の存在が床板だけです。
壁、天井は殆んどが漆喰が塗られています。そうすると空気がやや乾燥気味になって
しまうのです。漆喰にも調湿の作用はありますが、木材の比ではありませんね。
その点真壁は柱、梁にと体積の多い木材があることで、室内の過乾燥や過剰な
湿気を調湿する作用が働くのです。正直に言いますと、部屋の快適さと安らぐ
空間は真壁に分があると言えます。では大壁では全然駄目かというと、そんなこと
はありませんね。工夫次第で真壁に劣らない、部屋環境が造れますのでご安心ください。
その造り方や工夫は次回にお話しさせていただきたいと思います。