2021/10/24同じ釜の飯
社員寮は従業員の転勤や移動の際とても便利な施設です。
特に住み込みで賄いをしてくれる寮父母がいてくれたら、よく気が付き面倒を見てくれる
のでいいものです。年末年始に田舎に帰ったら土産物は必ず差し上げるようにしていまし
たね。独身社員の連中ですので、部屋が汚れていたり洗濯物が溜まっていると、寮母さん
が掃除や洗濯をしてくれて、いつの間にかきれいな部屋になっているのでした。
また何人も入れる大きな風呂があって、ゆっくりとお湯につかりながら一日の疲れを癒す
ことが出来るのも最高です。
食堂にはそれぞれの食事がお盆に載せられ、温めれば食べられるようにしてあります。
現場マンは帰りが遅いので、出来立てのご飯とみそ汁は間に合いませんでしたが。
同じように現場でもいわゆる「飯炊きのおばさん」がいて社員が揃って昼食が採られる
のでした。中にはカレーは苦手とかいう人もいて、メニュー作りには苦労していたので
はと思っています。今では寮はあっても個室でキッチン付きでしょうから、
社員が揃ってとはいかないですね。
仕事とプライベートは別物と言えばそうですが、いいことも多かったのでした。
それは「同じ釜の飯を食った」仲ということでしょうか。古色蒼然とした言葉で、若い人が
言うのを滅多に聞かなくなりました。職場では同じ会社の同僚として、同じ目的を達成する
仲間として、絆を強くして帰属意識が自然と生まれるのでした。
「同じ釜の飯を一緒に食う」、それだけのことですが、これがまたいつまでも続く仲に
なったりしますから有り難いです。