2021/11/12何が原因
楽しい家は木造住宅を専門に造っています。
木造軸組み工法、あるいは木造在来工法と言われている住まいです。
30年位前からでしょうか、住まいの断熱、気密工事は急速に普及してきました。
当初は薄いグラスウールを天井に載せるくらいで、効果はあまり実感として感じられま
せんでしたね。そのあと省エネ基準が幾度か制定されて、今の基準ではかなり性能のいい
家が出来るようになりました。
もっともこれは義務化されている訳ではありませんので、自分の住いがどのくらいの性能を
有しているかは、住宅会社に聞いてみる必要がありますね。
折りしもこの4月から、家の省エネ性能がどれ位であるのかを、家主様に説明する義務が
課せられています。
さて木造住宅は寒いということを聞いたことがありませんか?
あるいは体験として寒さを感じたことはありませんか。木造住宅の構造的な短所として
問題になるのですが、知らない方も多いことでしょう。
床も壁も天井も厚い断熱材を入れたのに、その効果を感じられないということがあります。
なぜそういうことが起きるのか? 答えは「気流止め」が入っていないからです。
木造住宅の床下部分の空気が壁の中に入り込み、特に冬は寒いのです。
空気は上昇気流となって天井裏迄上り、家中の壁は空気の通り道となっているのです。
これでは寒いのは当たり前ですね。幾らサッシュ性能を良くしても、断熱材を分厚く吹い
ても根本がこれでは温かい家になることはありません。
これは根太の部分が筒抜けとなっているので、この様なことになってしまっているのです。
面倒くさい作業ですが、この部分にひとつずつ気流止めをするか、土台に直接床板を貼っ
て空気の流れを防ぐしかありません。昔の家程「気流止め」も土台に直貼りもされていま
せんので、いくらリフォームしても寒いはずですね。