2021/11/24何処から来た
長く留守をしたり、空き家の状態でしばらく置いていた家に足を踏み入れると
独特の臭いがすることがあります。ですので新しい入居者が物件を見学するときは、
必ず事前に窓を開けて風通しをしてから案内するようにしています。
ではこの室内の空気の臭いはどこからきているのか。
その前にこの空気の実態を知らなければなりませんね。経験的にどのような臭いが
良くしますか?一番多いのはカビた臭いではないでしょうか。
これは空気の入れ替えが無いので、停滞した空気に畳や壁、天井面にカビ菌が発生
して臭いの元を発生させていることです。他には人が住んできた空間ですので、色々
な生活用品にしみついた臭いがしていることがあります。そして建築建材そのものの
臭いも気になります。生産段階で建材は色々な化学物質を添加されて出来上がってい
ます。多くは接着剤であったり、防疫上の都合で散布された化学物質薬品になります。
比較的新しい家では化学物質臭として辺りに漂いますので分かるかと思います。
さらに床下からの床下臭がすることがありますね。今では土間コンクリートが打設され
て少なくなりましたが、床下の湿気が臭いを伴って室内に上がることがあります。
沢山の臭いの元がありますが、最後にもう一つ下水道配管からの臭いを感じることが
ありませんか。これは結構知らない人がいまして、教えてあげると長年の臭いの元を
突き留められて大変喜ばれるのです。
それは排水配管からの臭いが逆流しているから室内が匂うのです。
実は排水配管にはトラップという配管装置が付けてあります。トイレはもとより全ての
排水官にはこの防臭の仕掛けが設けてあるのです。しかし何らかの事情で、このトラップ
に溜まっている水が枯れてしまったら、無防備状態になりたちまち臭いが逆流してくる
のです。
長く使われていない水栓がある、外の配管桝のトラップ機能が壊れている、増改築を
した際キャップの蓋をしていない、配管臭は例外がない程トラップの不良によるものです。
一度水回りの点検をすると案外簡単に見つかるものです。
それから臭いの対策は、24時間換気扇を強めに調節して回し続けることでも有効です。
更に壁や天井には消臭、滅菌、吸着分解の働く漆喰を塗る事で改善されます。