2021/12/19少数派だが
創業してやがて29年が経ちます。来年10月には30周年目に入ります。
よくやってきたなと思う反面、やり方が違っていたらもっと会社の形は違っていた
のではと思わないでもありません。それまでゼネコンでの生活が長かったので、根本
では理系的な思考でやっていると思いますし、実際そうです。
最近業界新聞で知ったことですが、会社の経営者(社長)の何割が技術屋出身なので
しょうかという問いがありました。家造りをやっている訳ですので、経営者は7割位は
いるだろうと期待を込めて言いたいです。ところが実際はその半分もない2割ほどだと
言います。
信憑性のある会社のアンケートに拠るものですので、間違いはないと思います。
鹿児島の周りの状況を見渡してみても、技術職出身の社長さんは多くない事は感じて
いましたが、半数にも満たないとは思ってもいませんでした。
多くは不動産会社の勤務経験を経て、住宅メーカーの営業マンを経てという方が多数を
占めているのです。家は技術を拠り所に造るわけですが、一方で家を売ると言う
側面もあります。家を造ることと販売することは、コインの裏表の関係であり不可分の
ものです。技術屋は一般的に、家造りのディティールや施工クオリティの事には関心が
強く、よく思考しながら生きています。そして現場に行っては、職人と話をすることが
喜びでもあります。
家を売って会社の売り上げを伸ばしたいと考えてはいるのですが、家を造ることが先に
なっているのです。その点営業経験者や不動産会社勤務を経験した社長さんは、数字こそ
が大事と思っています。ですので今年度の売り上げ計画をまず立てて、損益分岐点を意識
しながら家をいくつ造ったらいいのかを考えます。
会社経営の観点では至極当たり前のことになります。造ると売るの両方に視点が働くと更に
良い経営が出来そうです。