2021/12/28大事小事
小さな事を出来ない者が、大きな事を成し遂げられるはずがない。
これは何かに付けて先達から言われることではあります。実際毎日の動きを記録
していると、小さな事、相手に連絡するだけということは多いものです。
建築の仕事は労働集約型の典型で、人が携わらなければ一歩も進みませんね。
多岐に仕事は渡り、しかも連携しながら連続した仕事となりますので、飛び越えて
次の業務に移るという事は出来ません。
あくまでも今の作業を順番に終わらせることでしか、先に進めないのです。
私達の仕事は各職の連携を取り、工事日程の調整に最も力が注がれます。職人さんは
どのポジションの人も、自分の仕事しか出来ません。ですので工事全体を把握し統括
できるのは、会社の人間と決まっています。
例えば基礎工事が完了すると次は木工事へと連携されます。基礎屋さんは墨出しと
言われる起点を、出来上がったばかりのコンクリートに落とし込みます。
この作業は基礎屋さんによっては、大工の仕事として認識している人がいて、落として
くれないことがあります。せっかくいい仕事を狂いなくしてくれても、起点出しを大工
がやっては精度よく行かないことは目に見えています。
このことは一言職長さんに連絡を取り、確認をすればなんの憂いも無いことです。
ですのでこの電話一本がとても大事なことになります。また小さな事ですが、ボルトの
本数を数え位置が間違っていないか等の確認は、もしもの時当日慌てない為にも欠かせ
ないことです。このように些細で一見小さな仕事は、面倒くさくてスルーしがちなこと
ですが、スムースな流れの中で仕事をするには欠かせないことです。
このような小さな事を疎かにして、大事を成した人は古今東西いませんね。