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2022/02/05
続関門5
投稿者:代表君野

二次試験の設計製図が終わり、やっとゆっくりとした気持ちで日常生活を送る日が

 

やってきました。今まで4年の時を勉強に励んでいたので、吉報の便りを何より待ち

 

望んでいたのでした。

 

まぁまぁ出来たのではという思いはありましたが、受験者の心境はいつも不安を数え

 

てしまい、合格したという確信を抱くことはありませんでした。

 

試験後、設計事務所を経営している同級生の八〇田君を訪ねて、将棋の感想戦のような

 

ことをやっていると「これは合格だね」といきなり言うのです。

 

彼の言うには書き上げることが条件だが、ゾーニングに整合性が取れていたら、ほぼ

 

行けるといいます。よく人の答案も見ないで、気楽なことを言うなとその時は思った

 

のでした。彼は設計一筋に生きてきて、県内の著名建築士事務所の一員として、多く

 

の作品に携わった手腕は私も知るところでした。

 

その先生(建築家のこと)が言っていることだから案外本当かもしれないと、一面では

 

信じる気持ちがあるのでした。同級生ならお世辞の言葉は言わないし、言う必要もない

 

ですから妙に信憑性のある話に聞こえたのです。

 

さらに他の同級生の弟さんが、試験管轄の役所に勤務していました。

 

「君野、試験番号を言ってみろ」と同級生はいうので自分の番号を伝えたのです。

 

すると1週間位たった頃でしょうか、いきなり電話が来て「お前合格しているぞ」と

 

いうのです。なにがどうなってそうなるのか、訳の分らない状態に困惑を禁じ得ない

 

のでした。もしそうだとするならばこれ程嬉しいことはありませんし、ようやく報われた

 

かと思ったのです。しかし合格発表日はまだ先のことだったのです。

 

それがどうして事前に合否を知ることが出来るのか、本当に不思議なことでした。

 

そして待つこと2か月、いよいよ発表の日がやってきたのです。

 

結果は、「合格」の二文字。小躍りするような気持を社長に伝えると「おめでとう、

 

よかったな」と普通の言葉ではありましたが、祝福してくれたのです。

 

年こそ四つ違えど同期入社組です。寮でも一緒の生活をして、またこうして一緒に

 

帰郷後も働けるとは思ってもいなかったのでした。

 

これでようやく建築士試験のくびきから逃れて、解き放たれた気分を何年振りかに

 

味わうことができたのでした。

 

それからこれで他の建築の試験は一切受けなくていいと思ったのです。

 

事実一級建築士の資格はあらゆる資格試験の頂点に位置するもので、その全てを包含する

 

と思えたからです。しかし実際はそういう事でもなく、それぞれに果たす役目があって出来た

 

資格試験があるのでした。若い時に仕事の延長とはいえ、打ち込めるものがあってよかったと

 

思っています。

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