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もう長いことお付き合いしている空調業者の方がいます。

 

ある現場で社員の方から、社長は入院してしまい復帰するにはもう少し時間が掛かるかも

 

しれません、というのです。年配の社長さんですが気持ちが若くて、声も良く通るので、

 

まだまだ現役で頑張ってくれるものと思っていました。

 

携帯に電話を掛けてみると本人が出て「復帰は難しいかもしれない」と弱気な話し方を

 

しますので心配していました。

 

見舞いにも行けなく気になっていましたが、しばらくしてから電話があり、これからそちら

 

に伺いたいとのことです。話を聞くと急に病に襲われて、病院に担ぎ込まれたらしいのです。

 

よく話を聞くと普段から薬を服用していたのでした。でも調子がいいものですから、

 

処方箋とは違う薬の飲み方をしていたらしいのです。

 

飲んだり飲まなかったり、あるいは飛ばしてしまうこともあったらしいのです。

 

結果的にそれが原因となり、病を引き起こしてしまったとは本人の弁です。

 

幸運にも命だけは助かりましたが、直後から苦しいリハビリが始まり、懸命に耐えて

 

やっと仕事に復帰できたのは、最近の事です。

 

闘病生活を続ける中で、何か機微があっての事でしょうか、「仕事で嘘をついては

 

いけない」と幾度か仰ったのです。長くお付き合いさせてもらう中で、正直な仕事をする

 

ことはこちらも十分に分かっていました。腹に据えかねる事が何かあったんでしょうね。