2022/04/18始まり
間もなく創業満29年を迎えます。
そしてあくる日からは30周年に足を踏み入れることになります。
38歳になったばかりの時でした。サラリーマンを20年やってきて、仕事的には色々な
建築を経験をさせてもらい、自分なりに自信はありました。
ただしそれは現場監督としてのことであり、経営という視点では何一つ知らないのでした。
技術屋は食い逸れがないとよく言われますが、確かに当たっている所があります。
技術を身に付けておけば日本のどこへ行っても、またどのような会社に入っても通用する
からです。そのような思いがあって独立という道を選んだのでした。
しかし始めてみて気付くのですが、自分一人の実力では仕事は思うように受注出来ないと
いうことです。当時はいくらか自分でも受注出来て、設計、工事管理迄やっていたのです。
技術屋は最も信頼を寄せるのが自分の培ってきた技術です。
これを最大の強みとして、前を向いて歩き出したのです。
しかし独立すると簡単には仕事は取れないのでした。あたり前ですが、会社という看板を
背中に背負って仕事をしていたのでうまく行くのでした。
自分の力というより、やはり会社という組織の力がものを言っていたのです。
そうすると「今歩き始めたばかりのひよこが、何をすればいいのか」を考えなければならない
のでした。私のことを気に入ってフアンになってくれた人、昔からお互いに気心の分かる人、
あるいは新しい仲間にもっと知って貰う必要があったのです。