2022/09/08落ち着いて
第七波といえば今流行りの新型コロナ感染病の事ですね。
思えばもう3年近くこの流行り病には悩まされてきました。やっと落ち着いてきたか
と思うと、次の山がやってきて終息の兆しは一向に見えません。
ワクチンがせめてもの安心材料で欠かさず受けてはいますが、万全ではありません。
現にワクチンを接種しているのに罹患してしまったという方も多い。
そして周りの人間も、ついこの前まで感染して自宅療養中でした、と言う方は身近に
います。
もうそこかしこに居て、家族の誰かが感染したという方が多数ではないかとも思えます。
先日一年点検でOB客様宅を訪問してきました。たまたま感染症の話になりましたが、
今最多を更新してきた鹿児島の病院は、ひっ迫してきているのだそうです。
食事も取れないくらい忙しく、スタッフは疲労が重なり一杯一杯の状態で働いていると
いいます。そのように働いている看護師さんや医療関係者には頭が下がる思いがするの
ですが、思わぬことも起きるらしい。
コロナだけで病院が動いているわけではないので、他の患者さんも当然病院にやってきます。
すると待ち時間が2時間位になる日もあるらしいのです。
患者さんは切羽詰まった状況を抱えて感情が爆発して、医療従事者に対して心無い言葉を投
げつける人がいるようです。それは聞くに堪えないひどい言葉を浴びせられたといいます。
コロナに追われ、急性期の患者への対応で、待ち時間が長くなっていることを途中で説明
出来れば良かったのですが、それもままならない中でのことでした。
興奮して口を汚し、暴言を吐く人にひたすら謝り続けてやっと収まったようです。
その後の職員さんのことが気になります。患者さんのために働いているのに、その患者さん
から厳しく非難される出来事は殊更堪えたといいます。
そしてエレベーターの中で二人して肩を抱き合い泣き腫らしたといいます。
あくる日がやってくるとまた病院にやってきて勤務を始めたといいます。
心が折れるような状態にどうやって気持ちを整理したのか。あるいは整理できないままに
使命感と義務感だけで持ちこたえている状態なのかもしれません。
みんな自分のことになると誰でもそうなるのかもしれませんが、どこかに自制の働く態度が
ないと、みんなが傷つけあう生き方になりそうで怖いです。