2022/10/06どっちを取る
生きていて二者択一という場面は思っている以上にやってくるものです。
学校はどこに行くのか、就職をどこにするのか、転職するか居続けるか、家造りを
どこにするか等、大はその後の人生を左右するほどのことから、小は焼き肉か天婦羅
か、車はセダンかSUVか等、日常生活の一コマ迄生きている限り続きます。
一つ大事なことを忘れていますね、もうお気付きだと思います。
そうです伴侶選びの事です。生きていく上でこれほど影響を及ぼす選択はないと言って
いいでしょう。
面白可笑しく人生を生きるのか、あるいはしんどい思いが付いてくるのかは誰にも
分かりませんね。昔のことわざに「馬には乗ってみよ、人には添うてみよ」は観念的な
態度をいったん忘れて、実際行動を起こし体験することの大切さを教えています。
自分の経験やフィルターを通じてしか相手を見られない所が人間ですが、往々にして
思っていたことと違ったと後から感想を言うことはよくあります。
不確実なことに満ちている世の中ですが、だからこそ選びがいのある生き方が出来る
といえます。
話は飛びますが、その昔野村監督(プロ野球選手、故人)は南海ホークスの選手であり
兼任の監督も引き受けていました。今の人達は知らないと思いますが、パリーグの名門
球団であり今のソフトバンクの前身でもあります。
監督はまた自分の気持ちに素直な選択をした人として、知る人ぞ知る人間でもあります。
監督は最初の奥様とは相性が悪く、うまく行っていませんでした。
その時まだ自由に恋愛出来る立場ではなかったのですが、いい人がいたのです。
それを知った後援会長さんは「野球を取るか女を取るかはっきりせい」と言われたとか。
それに対する返事は「沙知代は一人しかいません」と宣言して球団を去ったのでした。
その方こそ野村監督の二番目の奥様、野村沙知代さんですね。
どこまでもプラス思考の奥様に対して、マイナス思考の監督が選んだ人でした。
しかし沙知代さんの実像はかなり問題があり、マスコミに叩かれていたのです。
その違わぬ悪妻振りは監督も知っていました。当たり前ですね夫婦ですから。
しかしまったく意に介さず「悪妻でも、悪妻かどうかは俺が決める」と許し愛したのでした。
どっちを取るか自分をひっ提げて決めたいですね。