2022/11/06優先事項
働き方改革が浸透してきたのか、土曜日の通勤車は随分と減ってきました。
そしてこのことは40年以上も前から言っている気がします。働きバチ世代、猛烈社員
時代を経験しているのですが、建築産業は一朝一夕には変わってはきませんでした。
どうしても一斉に休めないのが建築産業でもあり、産業の成り立ち上仕方がないと
も思っています。
その分変則ではありますが、別な日に休みを取ってもらうことで辻褄を合わせてもらって
います。建築業は製造業とも違う独特な産業で、どちらかというとサービス産業の部類に
入れるべきかもしれません。
現業部門のある産業は計画的な製造と管理が出来ることが多いのですが、建築業は受注産業
故にそれもままなりませんね。そしてこのような建築業界には職人もそうですが、建築技術者
もなかなか人が集まらなくなってきました。
巷では現場監督社員が不足していて、高額な待遇で求人をしているようです。
また定年を過ぎてもそのまま勤めてくれるように会社からお願いされるようです。
やはり若い人の価値観を汲むような業界になりたいですね。その価値観は休みが何より大事
ということです。
週休二日制は当たり前、それ以外にも有給休暇があり残業も少なければなお良い。
こんな調子だと思いますが、それが簡単に行くようであればとっくに片付いていますね。
これからは真に建築が好きで、これが私の天職という人こそがやってくるのかもしれません。
さてそのように理想論を語ってきましたが、鹿児島市で土曜日の夕方に棟上げ式を開催し
ました。
うちの社員のみならず、協力会社の社員さんにも10数人出席してもらいお施主様の棟上げを
祝福させていただいたのです。記念に残るセレモニーは屋根上での儀式の後、餅撒きの行事、
協力会社の紹介、いい建物を造る決意をお伝えして滞りなく終了できたのでした。
近所の皆さんも多数参加して、家造りに於ける家族の厄を背負ってもらったのでした。
協力会社の皆さんには、私の会社からは何の手当もありません。
ここは家造りを担う私達が家造りのけじめとして、また責任からお客様の大事なセレモニーを
一緒に開催したのでした。
土曜日は本来ならば休みという会社もあったはずですが、その事よりも住まいの棟上げ式を
優先してもらいありがたいです。