2022/11/07何を記憶する
忘れやすいのは人間の常です。
それでも記憶に留めておくと助けになることがあります。なんとなく漫然とやることで
結果が出ていればそれでもいいでしょう。しかし多くは失敗し痛い目に合うことが多い
のです。何かにつけてスポーツ、中でもゴルフを引き合いに出しますが、このスポーツは
考えて打たなければスコアがまとまりません。ゴルフをしない方には申し訳ありません。
TV中継で映る選手の球は細かいことまで分かりません。その一つ一つは違ったシチュ
エーションにあります。
ボールは浮いているのか沈んでいるのか、傾斜はどちらに傾いているのか。
またグリーンのカップは登りか下りか。ボールが止まりやすいのか走るのか等、全く千差
万別の状況にあります。なかでもバンカーというアマチュアが最も苦手とする所にボール
が転がると一巻の終わりのような顔をする人もいます。
そんな時自分の助けになるのが記憶の回帰です。確かに以前このようなボールのシチュエー
ションがあった。その時このような打ち方をして失敗したぞ。あるいは少しクラブを寝かせ
たらボールはうまく脱出したなと、このような思いが脳裏に浮かぶのです。
するとうまく打てたやり方を頭に刻みながら打つことになります。
このように成功も失敗も記憶にあることで、自然と相応しいやり方を取れるのでした。
この様な経験を積み重ねることで、ゴルフはうまくなったように思うのです。
それはゴルフが記憶のスポーツと言われる所以ですね。この事は日常の仕事にも通じて、
経験を重ねる毎に仕事上手になります。
仕事において先を読む力は絶対に必要で、うまく進める方法はいくつもあります。
その時今迄経験した沢山の引き出しから、最善の策を選んで実践すればうまく行くことは
必定です。それはまた失敗する予防にもなるのでした。
よく先輩社員は現場も見ないで、こちらの報告を受けると同時に、的確な指示が出せる
のでした。これも仕事の記憶が引き出しとなっているのです。