2022/11/27違う寿命
昨日は鴨池のマンション、日商岩井シーサイドマンションが40年経過したに
も関わらず、フルリノベーションをして売り出されているという話をしました。
建築の寿命を最大限生かして、ぎりぎりの判断でリフォームを掛けていますが
実際の所これが最後のチャンスであったと言っていいでしょう。
年数が行っているものの、外観は綺麗でちゃんと管理されていることが良かった
のだと思います。
ところが今市内のあちこちで鉄筋コンクリートビルの解体工事が始まっています。
公営住宅しかり、総合病院、ホテル等まだまだ建築の寿命は相当残っているのに、
思い切った手を打ってきます。その決断には驚くのですが、そこには冷静にそして
シビアに将来性と経済性を読んだ上でのことだと推察します。
公営住宅は人口減少の波が既に押し寄せていて、これ以上公共の予算を割けない
という判断です。赤字運営を続けられなくなったのも理由かもしれませんね。
それと民業の圧迫と言われることもあって、環境的に逆風が続いていました。
東急REIホテルは中央駅近くにあって大変便利なことから宿泊、宴会、会議場、
レストランとして一流の施設でしたが、残念ながら今ビルを解体中です。
私も公私にわたりお世話になり名残惜しい気持ちがしております。跡地に何が
建つのか知りませんが、今以上に利用しやすく人気のあるものになることを
期待しています。
この様にマンションならビルの寿命を全うするまで活かせます。しかし商業
施設や事業用だと収益が取れない、あるいは設備が時代に添わなくなった等
が見え始めると、解体される運命なのは仕方のないことでもあります。