2022/12/28永遠の課題
建築のデザインや外観を特徴づける外壁の仕上げは何が良いのでしょうか。
実は住宅を造るお客様も造り手の私達も大いに迷い悩む所で、なかなか王道が
無いのが現状です。
そのようなことから外観を決めるのは、永遠の課題という人もいる程です。
屋根やインテリア以上に決めるのが大変で、色見本やサンプルを取り寄せて、
何回も現場に足を運びやっと決まることも多いです。
住宅街で見かける姿形のいい家は、違和感なくまとまり、回りとよくマッチし
ています。色味やテクスチュア、自分の好みそして何より値段的に合うのかは
外観上とても大事な点です。では何がそんなに難しいことなのでしょうか。
実際今採用されている素材に何があるのかを見てみます。
まず塗装仕上げは最もポピュラーなものとして長年愛用されてきました。
手軽で経済性にも優れているのですが、10年位の間隔でケアをする必要が
あります。
サイディングは今最も普及していて、過半数をゆうに越える人がこの外壁材を
使用しています。何と言っても経済性においてこの材料に勝る物が無く、圧倒的
な支持を得ているのも分かります。難を言うとすれば、やはり疑似感があって
チープ感が漂うことです。
タイル仕上げはどうでしょうか。重厚感は一番あって、高級感のある家造りになる
ので、資金的に余裕のある方には向いています。最近は金属製の外壁を好む方も出て
きました。無機質でスタイリッシュな外観にあこがれる若い人が増えて、この傾向は
続きそうです。ただ問題があって、外壁の金属板は太陽の熱を受けて、火傷をするく
らい熱くなるので、内部にその熱が伝導するのです。
その事で夏が暑いという事になり、断熱施工には十分な注意が必要です。
最後は漆喰塗の外壁のことです。昔からある漆喰塗り壁は、清潔感があって凛とした
風情の家には良く似合うものです。
漆喰そのものに自浄作用が有り、あまり汚れも目立つことはありません。
ただ白色の外観には眩しさを感じる人もいて、実際建っている家を見てから決めても
いいですね。この様に多くの工法が存在して、自分達がどれにするかはよく会社と
相談した上で決めたいですね。