2023/01/15続1
日本の住いが欧米と比べて寿命が短いという事はよく言われます。
今日本の家は30年位で建て替えられているでしょうか。あくまでも平均値のこと
ですから個々には100年を超えるような家も存在しているのです。
欧米の家が70~80年住み続けることを考えると、半分位の寿命という事に
なります。
昨日の「新築してから後悔すること」という話をしましたが、住まいの寿命とは密接
に関係があります。間取りと収納に後悔していることが最大ですが、ある意味で当然な
ことではあります。なぜそうなのかというと、新築当時の生活スタイルと今とが大幅に
違ってきているからです。
洋式の生活スタイルが主流になりテーブルでの食事やベッドでの就寝が当たり前、タンス
はもはや洋服収納の役割を終えています。
すると自ずと家の造りかたも変わってきますね。それともう一つは子供が家を出ていくと、
大きな家に夫婦二人の暮らしが待っています。
部屋数を確保する間取りでは、子供部屋は物置部屋になってしまいがちです。
それから次に後悔することで多いのが、暑い、寒い、風通し、結露のことになります。
これは時代的な背景を考えると理解することが出来ます。
今現存する古い住宅は断熱の性能は無いと言っていい位の家です。昭和55年規制や
平成4年基準、平成28年基準、そしてZEH基準が出来てやっと快適な家が出来
る時代になったのです。
さらにこの基準はレベルを上げることが決まっており、いっそう既存の家との差が大きく
なりそうです。また30パーセントくらいの人が耐震性や耐久性に後悔をしています。
これも時代の背景があって、そのようなことになったといえます。旧耐震基準から新耐震
基準、更に阪神大震災をきっかけに現行基準が施行されたのです。
そのように色々と施策が変ることによって、家造りの方法も変ってきたのでした。