2020/11/28専門家も知らないこと1
それは初夏の頃に突然電話がかかってきたのです。
「家を造ったのですが二人とも毎年入院しています」「それで家をどうにかしたいのですが」
ということです。伺ってみるとおじいちゃん、おばあちゃんと一緒に2世帯で
住んでいる方でした。住み始めて2年経つかどうかの新しい家でした。
営業マンには「私たち親子はアレルギーを持っていますので、体に心配のない
家造りが出来ますか?」ということを伝えると「大丈夫ですよ、我が社は安心安全な家を
造っておりますのでお任せ下さい」「どこよりも健康に配慮した家をつくります」と
力強い言葉を言ってくれたので、信頼して家造りをお願いしたそうです。
小学校高学年の男のお子さんとお母さんは2階に真新しい自分の部屋がありました。
それまでもお母さんと子供さんは病院に通い体調を何とか維持していたのです。
いよいよ住まいが完成して念願だったマイホームでの生活が始まりました。
新築の臭いはするものの何もかも新しい家は広くて綺麗でした。
やがて梅雨が始まる頃になると二人とも決まって入院をしなければならない程体調を
崩すようになったのです。
さすがに「何かがおかしい、でも体に心配のない家を造ったと言ってくれたではないか」
と自問自答しながらも不信感を持ち始めたのです。
もう少し様子を見てみようと思っているうちに、体調はさらに悪くなり、たまらず電話帳で
楽しい家を見つけて連絡をくれたのです。
お母さんは学校で看護学生に教える立場でしたので、直感的に家に原因があるのではと
感じたのかもしれませんね。
人間の勘とか本能は頼りにならないと思っている方もいますが私は大事にしています。
では続きはまた次回にさせてください。