2020/12/15火事の真の怖さ
季節が乾燥する時期になり、今日もどこかで火事が起きたとニュースになっています。
焚火や薪を燃やしたことのある方は、体験的に冬場のほうが燃えやすいということを
知っています。
温度の高い夏場にキャンプファイヤーの火をつけても、焚きつけるのが難しかったり
勢いのない燃え方で、しりすぼみになり火が消えることがあります。
これは湿度が大いに関係していて、湿気の多い夏場は燃えにくい状態になります。
これから湿度の下がる季節、本当に注意が必要ですね。
火事が起きると火災の大きさとともに被害者状況が発表されます。
運が悪ければ、火事に遭遇した方が亡くなることもあります。
火の回りが早く逃げ遅れてしまったことが原因で、火傷を負い犠牲になる方です。
ところが最も多いのは、一酸化炭素中毒によることで犠牲になる方が最も多いと聞きます。
統計上は38パーセントもの人が中毒死で、34パーセントが火傷によるものです。
火災のニュースを聞いていて不思議に思っていましたが、平屋での火災であるにも関わらず
犠牲が多いことに疑問を抱いていました。
火災になると一酸化炭素ガスが同時に発生します。
寝込みや深夜だと気づかない内にガスが忍び寄り、そのまま犠牲になるらしいです。
ガスで脳を麻痺させられると、意識が亡くなり動くことが出来ない状態になると言います。
住んでいる家の2~3百メートルの近くで3年ほど前に火災が発生したことがあります。
玄関先で痛ましくも犠牲になったのですが、原因は一酸化炭素中毒による犠牲だと
知りました。
昔の日本家屋だと起きなかったことですが、今の家は新建材や接着剤、集成材を
多用して完成しています。
静かに忍び寄るガスにより、人は逃げることもままならない危険な状態にさらされる
ことになります。出来るだけガスの発生しない家造りで、火災の危険からも安全な家に
したいですね。