2021/02/10ヒートショックが覆されるか
風呂の事故でよく聞く言葉が「ヒートショック」ですね。
浴室で急激な温度差による体調の悪化で、亡くなる人がいて問題になっていました。
その定説が覆されるかもというニュースが流れました。
入浴中に体調が悪くなって死亡した人は、年間に17,000人もいるようです。(病死も含む、
平成28年厚労省)
しばらく前のデータでは、原因の60数パーセントがヒート-ショックによるものとされて
いました。新しい知見は千葉科学大学の黒木先生が発表したものです。
新しい資料では浴室での熱中症が8割で、ヒートショックは1割くらいというものです。
高齢者は気温や温度を感じることが乏しくなって、いつまでも風呂に浸かっていることで
熱中症になってしまうのだそうです。
そうすると意識障害を起こしやすく身体を動かすことが出来なくなり、浴槽の中で
溺死してしまうということです。
熱中症かヒートショックによるかの死亡データは、あまり取れないことが多いらしく、今回初
めて正確に明らかにされたのでした。
私にも覚えがありまして、母を温泉に連れて行ったのですが、(川辺のK温泉)浴槽の中に入
ったままいつまでたっても上がってきません。
おそらく体がいうことを聞かなくなったのでしょう。顔は上気してぐったりとした体は
普通ではありませんでした。
すぐ救急車を呼んでくれて事なきを得ましたが危ないところでした。
しかし新しい知見が出てきたことで、ヒートショックは大したことがないということには
なりませんね。むしろそのおかげで住まいの対策が進んだことはいいことでした。
正しく知っていればふさわしい対策が取れますので、今回の情報は
皆さんに朗報だと思います。