2021/02/18構造の違い1
住まいを選ぶときに構造を主に考えて決める方もいます。
決して多数ではありませんが、その人にとっては決め手であり
信念にもなっていますので、他の構造での家造り方があることをお伝えしても
まず変わることはありませんね。
せめて構造の違いや長所、短所を聞く耳があればもっと柔軟に、バリエーションのある
中から選べるのにと思っています。
決して誘導的に、自分たちのやり方を勧めようとするものではありませんので、公平にしかも
第三者的な立場と視点で話をすることが、大事なことは言うまでもありません。
木造(軸組工法、枠組み壁工法、2×4工法、他丸太組工法等)、
鉄骨造(軽量鉄骨造、重量鉄骨造等)、鉄筋コンクリート造(壁式工法、ラーメン構造)は
代表的な住宅造りの構造です。
過去には組積造やハイブリッドなものもありましたが、今はあまり見ることは
なくなりました。家を造る時に木造で造りたいと希望する人は、最初80パーセントを
超えます。(木造軸組み、戸建住宅)
その割合は年々高まり間もなく90パーセントを超えようとしています。
団地や造成された所の家造りを見ると,実感として木造での家造りの多いことが
分かります。しかし色々あって、最終的には70数パーセントくらいに落ち着いてきます。
もっとも地域性が反映されて,広島や中国地方では軸組工法はぐんと少なくなってきます。
考えられるのは鉄骨系プレハブメーカーの工場がこの地域に多くあり、メーカーの営業も
頑張っていることがあるのではと思います。
軸組工法の特徴は何といっても、地元の木を使って家造りが出来る点でしょうか。
豊富に日本は森林資源がありますので、(鹿児島は全国2位の木材ストック量、1位は宮崎)
流通のコストは経済的です。
またプレカット工場が出来て、それまで品質の面でばらつきがあったものが劇的に
改善されたのです。
それから工務店の技量が近年大幅に向上して、エンドユーザーの評価が見直されて
きているのも軸組工法です。
次は同じ木造の範疇にある、2×4や枠組み壁工法について話が出来ればと考えています。