2021/03/13夏と冬の電気消費量
真夏の暑いときにはクーラーで部屋を冷やさないと
過ごすことができませんね。同じように真冬でも暖房が効かないと
寒くて仕方がありません。
ここで質問ですが、冷媒式(ヒートポンプと言われ大気の熱を利用)の
冷暖房機は真冬の電気消費量が多いでしょうか、それとも真夏の電気消費量
が多いでしょうか?よく耳にするのは猛暑時期に「電気予報」として電力不足の
状態をニュースでお知らせしています。
その場合隣の電力会社から電気の供給を受けて、しのいでいるとよく聞きますので
夏の消費量が多いと思います。皆さんそう思う人が大半でしょうが、実は冬の電気消費量が
多いのです。説明を聞くとなるほどねぇと納得します。
恥ずかしい話ですが、建築屋としてそこ迄考えたこともありませんでしたし、
答えも間違っていました。では皆さんは夏のクーラーの温度はいくら位に
設定しますか?27度、役所は28度ですが大体これくらいですね。
それでは冬の温度設定は何度にするでしょうか。24度~28度位ではないでしょうか。
その時外気温は何度くらいあるでしょうか。夏は32度くらい、冬は10度を下回る
こともあります。この関係から何か気付くことがありますね。
そうです、外気温と設定温度のギャップに注目してください。
夏は6度前後ですが、冬は15度位ギャップがあります。
この温度差を室外機が頑張って埋めようとしてくれるわけです。
考えてみれば夏の室外機は設定温度になると、よく休憩モードになりますが、
冬の室外機が止まっていることはあまり経験しません。
これが冬の電気消費量が多い理屈です。聞くと至極当たり前のことですね。
おそらくですが冬に電気供給がひっ迫しないのは、皆さんが暖の取り方を
いろいろな方法でしているからではないかと思います。
参考までに暖房のスイッチは、ちょっとした外出では切らない方が
節電になるのだそうです。