2021/06/28その思いで届くか
家を造り家族で幸せに暮らしたい。この様な思いで家造りを始める人が多いと思います。
家は住むための器という役目にとどまらず、仕事や学校生活を充実したものにする
ための、基盤にもなるものですね。
鳥が夕方自分の巣に帰るように、人には安住出来る環境が必要です。
勿論理由は一つだけではありません。家賃が勿体ない、家が狭くなってきた、子供部屋が
無い、収納が足りない、寒くて暑い、等今の家に不便や不満があって、家造りを考える
契機になるのです。私達の所には「健康的な暮らしを実現して、安らぎのある生活を
したい」という方が沢山やってきます。
うちの中心のコンセプトであり、人間の根源的な希求でもあると思っています。
ただそのような思いも特段の事情や、身につまされる思いをしない限り、他のものに優先
されて、後回しになることはよくあることです。人は経験しない事や、知識だけでは行動する
ことは難しいと実感しています。
インテリア重視で内装を決めたい、あるいは建具と床板はトーンを合わせて選びたいと、
メーカーのカタログに付箋を貼るのです。住宅会社のお客様担当者は、お客様の要望に
応えようとする人達で、基本的には善意で仕事をしています。
ただ私達が見たときに、ちょっといただけない態度を見せることがままあります。
予算の都合がつかない時によくあることです。折角健康志向の家を造ろうとして、
打ち合わせを重ねてきたのに、あと少しのお金が足りません。すると担当者は別な
コンセプトの家を勧めることがあります。
あるいは一部を変更して、何とか資金を間に合わせようとするのです。
一人の担当者が、一つの会社がコンセプトをいくつも持って家を売っているのです。
言っていることは当然ちぐはぐですし、一貫性と会社の理念はどこにあるの?と
言いたくなります。このようなご都合主義なやり方では、お客様の心には届きませんね。