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スタッフブログ

2021/09/08
連綿として
投稿者:代表君野

家を造る人の間取りに仏間の無いことが多くなりました。

 

わずか3尺四方の空間ですが、作る人は減っています。床の間と並んで設えることが

 

多いのですが、その床の間も消えようとしています。理由は様々ですが、実家にあるので

 

要らない、宗教が違う等色々な理由で作らないのです。

 

また時期を同じくして、お墓の需要も少なくなってきました。公営墓地には空き地が目立ち

 

年々墓仕舞いをする人も増えていると聞きます。こちらは納骨堂へ移転して、管理をお任せ

 

するやり方が流行っているということです。自分の代までは良いが、その後の面倒を子供達

 

に見てもらそうにないと考えると、致し方ないこともありますね。

 

墓仕舞いは手続きが大変で、行政に掛け合うとたくさんの書類と手続きが必要となります。

 

縁のある関係者の印鑑を貰わなければならないこともあり、すんなりと行かない場合もあり

 

ます。もっともこれは都市部の墓地の事で地域の事情は違います。

 

過去幾百年も続いた墓地は、地域の人達が共同で管理してきたものです。ですから地域の代表

 

の方に一言伝えるだけで済むことが多いです。過疎化が激しく、ここでも納骨堂に頼る人が

 

一般的になってきたのは、時代の流れと言えばそうですね。集落の小中学校の生徒が、

 

こぞって集まり墓掃除をしていた時代もありました。各戸の墓の数も多くまだ小さい頃の

 

田舎は土葬が主でした。身近にあった生死は特別なものではなく、いつか自分の身に起きる

 

自然な事として捉えられていました。ですから墓が怖いとか、気持ちが悪いという感覚は

 

ありません。むしろ正反対の思いがありますね。今日は彼岸の中日を間近にして、間取りの話

 

から思わぬ方向に行ってしまいました。

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